【米国株動向】自社株買いを重視する投資家が注目すべき3銘柄

自社株買いは株価の上昇を促すため、投資家のリターン向上につながります。

配当と同様、重要な株主還元の方法ですが、配当では株主はインカムを得ても常に受け身である一方、自社株買いでは株価上昇局面でいつ株を売却し利益を実現するかを自身で選択することが可能です。

自社株買いと配当、どちらを選ぶか迷うのであれば、自社株買いに積極的でありながら定期的に配当も実施している銘柄に注目してみましょう。

サーナー

電子カルテを提供するサーナー<CERN>は、企業が患者のデータを容易に精査し、ワークフローを合理化し、全体的な効率性を向上させ、さらにデータを分析しより良い意思決定に結び付ける手助けをします。

7月30日に発表した4-6月期業績は、売上が前年同期比10%増の15億ドル、自社株買いや配当にどれだけ支払えるかが決まる重要な要素であるフリーキャッシュフロー(FCF)は、153%増の1億6,200万ドルとなりました。

同社によれば、今年既に7億5,000万ドルを自社株買いに費やしており、通年では計15億ドルに達する見込みです。

配当利回りは1.2%と、S&P500指数の平均をわずかに下回る水準です。

しかし積極的な自社株買い、長期的な成長の可能性、事業が継続的に80%超の粗利益率を確保していることをトータルに評価すると、どのタイプのポートフォリオにも加えておきたい銘柄の一つと言えるでしょう。

ウェンディーズ

ハンバーガーチェーンのウェンディーズ<WEN>は、8月に発表した四半期決算(7月4日まで)では売上が前年同期比23%増の4億9,300万ドル、前四半期と合わせたFCFは1億8,600万ドルで前年同期の1,300万ドルから14倍超の増加を示すなど、力強い内容となりました。

景気が回復し、売上が伸びたことで他の財務指標も改善しています。

景気回復の継続に強気な投資家にとっては、これまで以上に期待を高く持てる銘柄です。

同社は、直近四半期の間に2,700万ドル相当の自社株を買い戻していますが、8月11日の第2四半期業績発表時点で、2022年2月まで有効な自社株買いの枠は1億ドルあります。

直近12カ月の自社株買いへの支出は1億100万ドルにのぼり、この金額は同期間中に創出されたFCF(3億4,900万ドル)の3分の1以下にすぎません。

加えて、配当利回りも2%超と今回紹介する銘柄の中では最も高くなっており、株主価値の向上に貢献しています。

配当は魅力的なプラス要素ですが、ウェンディーズで特に注目すべきはその成長の可能性です。

同社は2025年までに宅配専門の店舗を700か所開店することを最近発表しました。

より低いコストでの運営を可能にするビジネスモデルであり、これにより利益やFCFが増加すれば長期的に自社株買いと配当にまわす資金も増加します。

成長を求める投資家にも配当重視の投資家にも、ポートフォリオに加える価値のある銘柄と言えるでしょう。

アップル

アップル<AAPL>の配当利回りは、今回紹介する銘柄の中で最も低い0.60%です。

しかし同社は素晴らしい内容の業績を発表し続けていることから、近い将来、投資家が多額の株主還元を享受できることは疑いようがありません。

第3四半期(6月26日まで)の売上は前年同期比36%増の810億ドル、どの製品カテゴリーにおいても2桁成長を達成しました。

第4四半期見通しについて、同社はそれほどよくないとしながらも、「前年同期比2桁台の強い成長」を見込んでいます。

アップルの企業規模を考えれば30%を超える成長を達成すること自体、現実的な予測ではありません。

巨額のキャッシュをうみだしているアップルには「穏やかな」伸びであっても、投資家には歓迎すべきものです。配当性向は17%と非常に低く、配当の増額も容易と考えられます。

しかし同社は現在、自社株買いを通じたキャッシュの株主還元に熱心です。

直近12カ月では自社株買いに830億ドル費やしていますが、配当は140億ドルに留まりました。

同社によれば、第3四半期中の株主還元の総額は290億ドルに上ります。

同社は今後も強いFCF創出力に支えられ、自社株買いや配当で株主に大きな恩恵をもたらすでしょう。

業績の成長期待も高く、バイアンドホールドのお手本のような銘柄です。

https://www.morningstar.co.jp/redirect/kabushiki_210122.htm

※この記事はモトリーフールジャパンからの許諾を受けて掲載しており、著作権は情報提供元に帰属します。

(イメージ写真提供:123RF)

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