<相場の読み筋>9月27日

2021/9/27 7:45

 前週末24日の米国株式は、NYダウが前日比33.18ドル高の3万4798.00ドルと3日続伸、ナスダック総合指数は同4.545ポイント安の1万5047.699ポイントと4日ぶりに小反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億6334万株、ナスダック市場が43億6380万株だった。米8月新築住宅販売件数が年率換算で74万戸となり、市場予想平均の71万5000戸を上回った。また、NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が、3日続伸したこともNYダウの上昇を支えた。一方、中国人民銀行(中央銀行)が、仮想通貨の決済や取引情報の提供など関連サービスを全面禁止すると発表したことから、上値は重かった。NYダウ採用銘柄では、セールスフォース・ドットコム<CRM>やビザ<V>、アメリカン・エキスプレス<AXP>などが、値上がり率の上位に入っている。

 27日の東京株式は、しっかりした展開が続きそうだ。前週末24日に大幅反発した後も、堅調な値動きとなっていたことから、買い優勢のスタートとなりそう。報道各社は、政府が28日にも、9月末での緊急事態宣言の解除の可否を検討すると伝えた。行動制限の緩和期待から、外食や旅行などの需要増を見込み、関連銘柄へ物色の矛先が向かいそうだ。ただ、中国・恒大集団のデフォルト(債務不履行)への警戒は続くとみられ、上値は限られることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(前週末24日は110円47-47銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同129円66-70銭)と小動き。

(イメージ写真提供:123RF)

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