<青天を衝く飛躍株>半導体不足の長期化で強烈な追い風、踏み上げ候補のUSS

株式

2021/9/27 16:05

 半導体不足が当初の予想以上に長期化する見通しの中で、トヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>をはじめ、大手自動車メーカーの減産が一時的とは言えなくなってきた。その結果、納車まで1年かかる車種も少なくないという深刻な状況にある。

―中古車オークション断トツ、連続増配―

 新車の供給が細るという背景から、中古車人気が高まると同時に、需給が引き締まり価格も高止まりしている。そこで今回は、ユー・エス・エス(USS)<4732.T>を取り上げたい。

 同社は中古車オークション会場の運営で断トツの地位にあり、中古車需要の高まりから成約台数、成約率とも順調に伸びているもようだ。今3月期の第1四半期の連結売上高は203億7000万円(前年同期比26.9%増)、営業利益は106億4800万円(同58.1%増)とコロナ前を回復した。

 多くの半導体メーカーが「納期が従来の1年から1年半に延びている」といい、半導体不足の解消は早くても来年末になり、中古車業界には業績拡大の追い風が来期まで吹き続ける可能性が高まっている。そのような環境下で、同社は今期で22期連続増配を計画している(配当は9月末29.2円、3月末29.2円、利回り2.86%)。

―好業績・好財務・好需給と3点ぞろい―

 9月17日時点の信用取組は買い残8万7200株、売り残32万7400株と過去2週間で売り残が急増した(信用倍率は0.27倍)。同じ業種ではバイク王&カンパニー<3377.T>が踏み上げ相場で大化けしたが、好業績・好財務・好需給の3点がそろった同社だからこそ、同じような展開を期待したいところだ。

 その他の関連銘柄として、IDOM<7599.T>、ネクステージ<3186.T>、アップルインターナショナル<2788.T>なども注目しておきたい。

提供:モーニングスター社

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