日経平均は267円安と4日ぶり大幅反落、売り一巡後の戻り限定、値下がり銘柄数1700超=12日後場

 12日後場の日経平均株価は前日比267円59銭安の2万8230円61銭と4営業日ぶりに大幅反落。朝方は、米インフレ懸念を背景に11日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。きのう大幅に3日続伸した反動や、時間外取引での米株価指数先物安もあって、下げ幅を拡大し、一時2万8166円38銭(前日比331円82銭安)まで下落した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとして意識された。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、大引けにかけて上値が重くなり、2万8200円台前半で推移した。

 東証1部の出来高は11億3493万株、売買代金は2兆5637億円。騰落銘柄数は値上がり375銘柄、値下がり1743銘柄、変わらず65銘柄。

 業種別では、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株が軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、ファーストリテ<9983.T>、Jフロント<3086.T>、良品計画<7453.T>などの小売株も安い。東急<9005.T>、東武<9001.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株や、上組<9364.T>、三菱倉<9301.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株も値を下げた。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、NRI<4307.T>などの情報通信株や、アサヒ<2502.T>、味の素<2802.T>、日ハム<2282.T>などの食料品株も売られた。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が堅調。東邦鉛<5707.T>、住友鉱<5713.T>、UACJ<5741.T>などの非鉄金属株や、JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株も高い。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、ライク<2462.T>、黒谷<3168.T>、新日理化<4406.T>、CRE<3458.T>、コスモス薬<3349.T>などの下げが目立った。半面、ローツェ<6323.T>がストップ高となり、OATアグリ<4979.T>、アドバネクス<5998.T>、シンプレHD<4373.T>、ツナグGHD<6551.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ