<相場の読み筋>10月13日

2021/10/13 7:45

 12日の米国株式は、3日続落した。NYダウが前日比117.72ドル安の3万4378.34ドル、ナスダック総合指数が同20.275ポイント安の1万4465.925ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億8131万株、ナスダック市場が44億9393万株だった。IMF(国際通貨基金)は同日、10月の世界経済見通しで、21年の米国の実質経済成長率を従来予想の年7.0%から同6.0%に引き下げた。景気回復への警戒感が台頭し、景気敏感株を中心に軟調な展開が続いた。今週から米企業の決算発表が本格化することもあり、様子見姿勢も強まったようだ。NYダウ採用銘柄では、インテル<INTC>やアムジェン<AMGN>、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>などが、値下がり率の上位に入っている。

 13日の東京株式は、軟調な展開が続きそう。きのう12日の日経平均株価は、売り一巡後に下げ渋る格好となったが、現地12日の欧米株式が下落したこともあり、売り優勢の展開が見込まれる。手がかり材料に乏しいなか、海外市場の動きに影響を受ける場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(12日は113円29-30銭)とやや円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の後半(同130円91-95銭)と小動き。12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、キーエンス<6861.T>、トヨタ<7203.T>などが、12日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所清算値比70円高の2万8160円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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