吉野家HDが急騰、第2四半期は黒字幅拡大で着地、通期は経常・純利益予想を上方修正

株式

2021/10/14 12:02

 吉野家ホールディングス<9861.T>が急騰し、一時229円高の2309円を付けた。前場終値は209円高の2289円。13日引け後に22年2月期第2四半期(21年3-8月)の連結決算を発表、黒字幅拡大での着地となり、通期の経常・純利益予想を上方修正し、人気化した。

 第2四半期決算では、営業損益が7億2300万円の黒字(前年同期は59億7000万円の赤字)、経常損益が49億1900万円の黒字(同50億400万円の赤字)、最終損益が31億2700万円の黒字(同57億800万円の赤字)となった。前回予想をそれぞれ2300万円、19億1900万円、12億2700万円上回った。営業損益面では、緊急事態宣言による来客数への大きな影響があったものの、前期から実行しているコスト削減に加え、原価や販売管理費を低減したことにより、黒字化となった。営業外収益に各自治体からの営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金や雇用調整助成金などの助成金等収入を計上したことにより、経常・純利益を押し上げた。

 通期予想では、営業損益27億円の黒字(前期は53億3500万円の赤字)を据え置いた上で、経常損益は52億円の黒字から105億円の黒字(同19億6400万円の赤字)、最終損益は20億円の黒字から47億円の黒字(同75億300万円の赤字)に引き上げた。助成金等収入の計上を見込み、経常・最終損益ベースで当初計画を大きく上回る見通しとなった。

提供:モーニングスター社

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