【米国株動向】10月に購入を検討したいバイオテクノロジー上位2銘柄

バイオテクノロジー銘柄の株価は9月に大きく値下がりし、指標となるファンドのiSharesバイオテクノロジーETF<IBB>とSPDR S&PバイオテクノロジーETF<XBI>の株価は急落しました。

値下がりした理由は主に2つあります。1つは、中国の不動産大手エバーグランデ(恒大集団)の経営悪化が、中小型の製薬会社の重しとなったことです。

もう1つは、インフレ率が今後10年にわたり着実に上昇する可能性があることから、投資家は純粋なグロース株を敬遠している可能性があることです。

バイオテクノロジー企業は臨床試験のために多額の現金を必要としますが、新薬開発の成否は予測不可能であることから、資本を保全しやすい銘柄と見なされることは滅多にありません。

こうした逆風を振り払って、10月以降に株価が上昇する見込みのあるバイオテクノロジー株が、創薬会社のアテア・ファーマシューティカルズ<AVIR>と再生医療を手掛けるオキュゲン<OCGN>です。

いずれも小型バイオテクノロジー銘柄ですが、現時点で信じられないほど過小評価されている可能性があります。

アテア:新型コロナ向け経口治療薬を開発

10月1日、メルクが開発した新型コロナウイルス向け経口治療薬モルヌピラビルの成功を受けて、アテアの株価は20%近く上昇しました。

アテアは、AT-527と呼ばれる新型コロナウイルス経口治療薬を製薬大手ロシュと共同開発しており、現在は臨床試験の後期にあります。

米国の臨床試験登録サイトclinicaltrials.govによると、AT-527の治験トップラインデータ(事前に設定された主要評価項目を達成したか否かを評価するためのデータ)が早ければ今年11月中にも公表される可能性があります。

医薬品として承認されれば、メルクのモルヌピラビル、あるいはファイザーの経口投与実験療法PF-07321332に対抗する治療薬となると思われます。

ウォール街はAT-527の年間売上高が少なくとも23億ドルになると予想しており、一部のアナリストはピーク時の年間売上高を40億ドルと予想しています。

こうした予想売上高は、本稿執筆時点での時価総額が34億ドルのアテアにとって驚異的な金額です。

今後の重要な治験データの公表に向けてアテアの株価は上昇し続けるでしょう。

ただし、そうなる前に、アテアが高額で買収される可能性があります。

新型コロナ経口薬が製薬会社の大きな収益源となるのはほぼ確実だからです。

オキュゲン:北米で新型コロナ向けワクチンを商業化へ

オキュゲンのセールスポイントは、新型コロナウイルス向けワクチン候補のコバクシンです。

同社はこのワクチンをカナダと米国で商業化するため、インドの製薬会社バーラト・バイオテックと提携しました。

両社は今年7月、コバクシンの全体的な有効性と安全性を裏付ける良好な治験結果を報告しました。

同ワクチンはすでにインドで緊急使用許可を得ており、現在までに4,500万回分を超える用量が接種されています。

両社はカナダと米国で承認を得るため規制当局と連携していると報じられています。

新型コロナウイルス向けワクチン銘柄にはもはや魅力がないと考える向きもあるかもしれませんが、需要は今後長期にわたり継続すると考えられます。

確かにコバクシンが爆発的に売れるとは考えにくいとはいえ、今後数年はそこそこの売れ行きを示す可能性があります。

ウォール街は、同ワクチンの年間売上高が2025年までに約2億6,000万ドルとなる可能性があると考えています。

本稿執筆時点での時価総額が約14億ドルのオキュゲンにとって、同ワクチンは大きな収益源となると思われます。

オキュゲンは信頼できる収益源をまだ持たない臨床段階のバイオテクノロジー企業であり 、規制当局によるコバクシンの認可プロセスが終了するまでの間に多くの問題が起こる可能性があります。

したがって、この投機的なバイオテクノロジー銘柄に掘り出し物として投資できるのは、高リスクを積極的に受け入れることのできる投資家だけだと思われます。

https://www.morningstar.co.jp/redirect/kabushiki_210122.htm

※この記事はモトリーフールジャパンからの許諾を受けて掲載しており、著作権は情報提供元に帰属します。

(イメージ写真提供:123RF)

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