トヨタ、11月減産幅を「ポジティブ」に評価も――PTSなど値上がり

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2021/10/18 7:53

 トヨタ自動車(7203)が15日に11月の世界生産台数を直近計画比で15%減らすと発表したことを受け、週明け18日は市場の反応に注目が集まる。SMBC日興証券はリポートで「内容はポジティブ」と指摘している。

 東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大と半導体不足による影響が尾を引き、同社は9、10月に続いて減産を余儀なくされる。11月は計画より最大15万台少ない85万~90万台を見通す。ただ、9月に下方修正した年間の生産計画(900万台)は維持した。

 SMBC日興は同社の過去の11月世界生産台数が2019年は77万台、20年は83万台だったことに加え、今年9、10月がそれぞれ50万~60万台レベルとなったもようであることを踏まえ、生産正常化のメドが立ったと評価。一方、他の自動車メーカーの生産も同様に通常レベルに復帰すると期待するのは時期尚早だと分析している。

 トヨタの株価は15日終値の1993.5円に対し、減産発表後のPTS(私設取引システム)取引で2000円に乗せている。また、同日のADR(米国預託証券)も円換算値で15日東京市場の終値と比べ値上がりした。

(写真:123RF)

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