(再送)日経平均は80円安と3日ぶり反落、一時プラス圏も買い続かず、前週末の大幅続伸の反動出る=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前週末比80円97銭安の2万8987円66銭と3営業日ぶりに反落。朝方は、前週末の米国株高を支えに小高く寄り付いた後、株価指数先物売りをきっかけに下げに転じ、いったん2万9000円を割り込んだ。前週末に大幅続伸した反動で利益確定売りも出やすかった。その後、再度プラス圏入りし、一時2万9144円33銭(前週末比75円70銭高)まで持ち直す場面もあったが、買いは続かず、再び軟化し、一時2万8924円40銭(同144円23銭安)まで下落した。一巡後は、下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて上値が重くなった。日本時間午前11時に中国7-9月期GDP(国内総生産は)などの重要経済指標が発表されたが、影響は限定的だった。

 東証1部の出来高は5億5888万株、売買代金は1兆2976億円。騰落銘柄数は値上がり890銘柄、値下がり1180銘柄、変わらず111銘柄。

 市場からは「前週末に頑張り過ぎた反動だ。中国7-9月期GDP(前年同期比4.9%増、市場予想は同5.0%増)はほぼ想定の範囲内で大きな影響はない。ただ、日経平均2万9000円前後のレベルは商いが膨らんだ価格帯であり、それなりに売りが出てくる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一三共<4568.T>、大日住薬<4506.T>、大正薬HD<4581.T>などの医薬品株が軟調。日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株や、明治HD<2269.T>、キリンHD<2503.T>、味の素<2802.T>などの食料品株も安い。エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も売られた。KDDI<9433.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も値を下げ、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株もさえない。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が堅調。トヨタ<7203.T>、いすゞ<7202.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株も買われた。三井金<5706.T>、東邦鉛<5707.T>、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株や、JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も高い。

 個別では、EduLab<4427.T>がストップ安ウリ気配となり、マネーフォワード<3994.T>、HIOKI<6866.T>、ベイカレント<6532.T>、サーバーW<4434.T>などの下げが目立った。半面、ミタチ産業<3321.T>が一時ストップ高となり、三井松島HD<1518.T>、キャンドゥ<2698.T>、住石HD<1514.T>、ベクトル<6058.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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