<相場の読み筋>10月19日
2021/10/19 7:45
18日の米国株式は、NYダウが前週末比36.15ドル安の3万5258.61ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同124.469ポイント高の1万5021.809ポイントと4日続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は、終値ベースで9月24日(1万5047.699ポイント)以来、約3週間ぶりに1万5000ポイントを回復した。出来高概算は、NY市場が7億7881万株、ナスダック市場が57億7103万株だった。
中国の7-9月期実質GDP(国内総生産)が、前年同期比4.9%増にとどまり、市場予想平均同5.0%増に届かなかった。同国の景気減速の影響が警戒され、NYダウは一時、250ドルを超える下げをみせる場面もあった。売り一巡後は、下げ渋りの動きをみせた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップル<AAPL>やアマゾン・ドットコム<AMZN>、マイクロソフト<MSFT>などが高く、同指数の上昇を支えた。
19日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。きのう18日の日経平均株価は、下げ幅を縮小する格好で取引を終えていたことから、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、日経平均株価の2万9000円前後は、心理的なフシ目であると同時に、売買が膨らんでいた水準だけに、上値では戻り待ちの売りが控えているとみられ、停滞商状となることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の前半(18日は114円29-30銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=132円台の後半(同132円49-53銭)とやや円安方向にある。18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、ソニーG<6758.T>、デンソー<6902.T>などが、18日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、18日の大阪取引所清算値比180円高の2万9090円だった。
(写真:123RF)
関連記事
-
家庭用エアコン、買い替え特需も――省エネ性能の基準引き上げへ
2021/10/18 17:30
資源価格の急騰や脱炭素指向を背景に、経済産業省は家庭用エアコンに関する新たな省エネ目標を打ち出すと伝わった。買い替え需要につながることで、ダイキン工業(6367)などの商機が拡大しそうだ。 経産省が・・・…続き
-
衆院選はあす公示――まだある有力テーマ
あす19日に衆院選が公示される。株式市場では、与党自民党の政策や選挙公約を手掛かりに上昇する銘柄が散見される。ただ、織り込み未了のテーマはまだ残り、31日に投開票へ向けて物色が広がっていく可能性があ・・・…続き
-
株式新聞 10月18日のおすすめ
2021/10/18 17:30
あす19日に衆院選が公示される。株式市場では、与党自民党の政策や選挙公約を手掛かりに上昇する銘柄が散見される。ただ、織り込み未了のテーマはまだ残り、31日に投開票へ向けて物色が広がっていく可能性があ・・・…続き
-
きょうのPTS作戦(18日大引け情報)
2021/10/18 17:30
建築資材のフクビ化学工業(7871・(2))は高機能シート材料の研究開発が、脱炭素に関するNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の事業に採択されたと発表した。 同社は温度によ・・・…続き