日経平均は187円高と反発、米ハイテク株高で半導体関連などに買い先行、アジア株高も支え=19日前場

 19日前場の日経平均株価は前日比187円58銭高の2万9213円04銭と反発。朝方は、18日の米国株式市場でハイテク株中心に上昇した流れを受け、半導体関連株などに買いが先行した。株価指数先物に断続的な買いが入ったこともあり、上げ幅を拡大し、前場の早い段階で2万9246円81銭(前日比221円35銭高)まで上昇した。一巡後は、利益確定売りに伸び悩み、一時2万9075円37銭(同49円91銭高)まで押し戻されたが、その後はアジア株高を支えに持ち直しの動きとなった。

 東証1部の出来高は5億772万株、売買代金は1兆2331億円。騰落銘柄数は値上がり951銘柄、値下がり1114銘柄、変わらず115銘柄。

 市場からは「指数はいったん上げ幅を縮めたが、香港ハンセン指数などアジア株が総じて高く、追い風になった。ただ、25日移動平均線が抵抗線として意識され、この水準を超えてくると戻り売りが結構出てくるとみられる」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>、ニコン<7731.T>などの精密株や、任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株も高い。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株や、楽天グループ<4755.T>、エムスリー<2413.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も堅調。東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も買われ、ファーストリテ<9983.T>、イオン<8267.T>、ニトリHD<9843.T>などの小売株も値を上げた。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株や、トヨタ<7203.T>、いすゞ<7202.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も売られた。住友鉱<5713.T>、日軽金HD<5703.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株や、三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も軟調。

 個別では、クオールHD<3034.T>、NCHD<6236.T>、ベイカレント<6532.T>、レノバ<9519.T>、ギフティ<4449.T>などの上げが目立った。半面、EduLab<4427.T>、シンプレHD<4373.T>、三井松島HD<1518.T>、JBR<2453.T>、ミダックHD<6564.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、15業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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