【米国株動向】今後10年間以降に大きな勝者となる可能性があるグロース株3銘柄

■ポイント

高成長銘柄を割安なバリュエーションで買い、10年以上保有するという投資手法は、これまで非常に優れた実績を上げてきました。

アマゾン、ネットフリックス、アップルなどの銘柄は、過去20年間で100倍以上のリターンを実現しました。

しかし、今後どの銘柄に、大きなリターンの可能性があるかはまだ分かりません。

本稿では、今後10年間で大きな勝者となる可能性がある3つのグロース株として、ソフトウェア大手オートデスク<ADSK>、eコマース大手クーパン<CPNG>、不動産システムプロバイダーのラッチ<LTCH>を紹介します。

オートデスク

オートデスクは数十年前に設立され、「オートCAD」という2次元(2D)設計ソフトウェアを手掛けていましたが、社内での開発や買収を通じて製品を拡大しました。

現在最も重要な製品は、主に建築家がビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)基準を満たす建物の設計に使用している3D設計ツールの「レビット」です。

また同社は、サブスクリプションベースへ円滑に移行しており、売上の95%以上は経常的な収入となり、景気サイクルを通じて事業の安定性が増しています。

オートCADとレビットは過去20年間のオートデスクの成長を牽引し、同社の株価は過去5年間で300%上昇しました(執筆時点)。

同社は2022年1月期の通期売上を43億ドル、フリーキャッシュフローを15億ドル超と予想しています。

しかし、今後10年間のオートデスクの成長の大部分は、新たなクラウドベースの製品によるものとなるでしょう。

例えば、エンジニアリング設計ソフトウェアの「フュージョン360」はクラウド向けに設計されており、他のソフトウェアプログラムの機能を数多く追加することが可能で、さまざまなチームやエンジニアリング分野が共同でプロジェクトを進めることが容易になっています。

オートデスクは投資家向け説明会で、フュージョン360の有料契約者数は16万5,000件に上り、過去3年間の年平均成長率は53%だったと述べました。

また機能の追加で売上の伸び率は契約件数を上回り、過去3年間の年平均成長率は107%でした。

同社は他にも、「フォージ」(社外の開発者向けプラットフォーム)、建設現場向けソフト、建築物のバーチャル画像ソフトなど、フュージョン360と同様の成長ポテンシャルを持つ数多くの製品を有しています。

オートデスクはオートCADとレビットで安定した収益を上げており、多くの有望な新製品とサービスの拡大で10年後にはさらに規模を拡大して株主に利益をもたらすでしょう。

クーパン

アマゾンと同様の成功を韓国で実現しようとしているのがクーパンです。

同社は今年春に新規株式公開(IPO)を実施し、46億ドルを調達しました。

クーパンは主力事業であるeコマースプラットフォームで、韓国の消費者に幅広い商品を提供しており、そのほとんどを1日以内に配達することができます。

迅速な配達が可能である理由は、同社が独自の配送・倉庫ネットワークを持ち、1万5,000人以上の正社員のドライバーを雇用しているためです。

これは同社がアマゾンとは異なる垂直統合型のeコマース企業であり、韓国の他社との競争において明確な優位性を持つことを意味します。

クーパンは食料品配達や料理宅配などの事業にも参入しています。

いずれの事業も急成長しており、前四半期の売上は前年同期を71%上回る45億ドル、アクティブ顧客数は1,700万人に達し、アクティブ顧客1人当たり売上は同36%増の263ドルに増加しました。

同社は韓国で成長を維持し、またシンガポール、台湾、日本などへの進出も計画しているため、今後長年にもわたって売上、利益、キャッシュフローの高成長を実現できるでしょう。

同社は今後10年間で株式市場の勝者となる可能性があります。

ラッチ

ラッチの時価総額は17億ドルと、上記2社に比べてはるかに小規模です(執筆時点)。

同社は集合住宅や賃貸不動産のオーナー向けにスマートロックとスマートアクセスのサブスクリプションサービスを提供しています。

建設中の各部屋と共有部分のドアにスマートドアノブを取り付けることで全ての部屋が同社のプラットフォームに接続され、オーナーや管理人は、モバイルアプリを通じて来客を簡単に部屋に通すことができます。

また、モバイルアプリはテナントにとって鍵の代わりともなります。

ラッチの利益の大部分はソフトウェアのサブスクリプションによるものです。

オーナーは通常、利用したい製品の数に応じて、1部屋当たり月額約7~12ドルをラッチに支払います。

そのため、将来の成長指標となるのは管理予約戸数です。

第2四半期末の累計戸数は45万1,000件に達し、前年同期比108%増となりました。

建物の完成には5年以上かかる場合もあるため、ラッチが前四半期に計上した売上は約900万ドルにとどまっています。

しかし、これまでサブスクリプションサービスを解約した顧客はおらず、同社には今後10年間で売上が急拡大する明確な見通しがあります。

住宅の予約件数が増え続ければ、今後5~10年間で収益基盤が何億件にも拡大することも考えられます。

https://www.morningstar.co.jp/redirect/kabushiki_210122.htm

※この記事はモトリーフールジャパンからの許諾を受けて掲載しており、著作権は情報提供元に帰属します。

(イメージ写真提供:123RF)

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