<新興国eye>ブラジル中銀、1.50ポイント引き上げ―次回同程度の利上げを予告

新興国

2021/10/28 10:28

 ブラジル中央銀行は27日の金融政策決定委員会で、最近の急速なインフレ上昇を受け、期待インフレの上昇ペースを抑制するため、政策金利(セリック)である翌日物金利誘導目標を1.50ポイント引き上げ、7.75%にすることを全員一致で決めた。大方の市場予想通りだった。

 中銀はインフレの急加速を受け、今年3月会合で15年7月以来、5年8カ月ぶりに利上げに転換。5月と6月は各0.75ポイント、8月会合では1.00ポイントの利上げを実施した。今回の利上げを含めると、3月以降の利上げ幅は計6.00ポイントとなる。

 中銀は会合後に発表した声明文で、「インフレ率は依然として高く、物価上昇は不安定な要因にけん引され、予想以上に高くなっている。また、コアインフレ率にも上昇圧力が加わっており、物価目標の許容レンジを超えている」とした上で、「インフレ見通しに対するリスクは上ブレリスクとなっており、インフレ率は経済予測の標準シナリオをオーバーシュートする可能性が高い」とし、前回9月会合時と同様、インフレ加速懸念を強調した。

 また、前回会合時と同様、「追加利上げは、金融政策が波及する一定の期間内(22年と23年の一部を含む)にインフレ率が物価目標に収束させる見通しと合致する。物価の安定の目標を損なうことなく、雇用の最大化と経済変動の抑制に寄与する」とした。

 最新の9月のIPCA(拡大消費者物価指数)は前年比10.25%上昇と、8月の同9.68%上昇から急加速している。中銀は今回の会合で、標準シナリオのインフレ見通しを21年は9.5%上昇(前回会合時は8.5%上昇)、22年は4.1%上昇(同3.7%上昇)と、いずれも引き上げた。23年は3.1%上昇(同3.2%上昇)と引き下げたが、21年が一時的に急加速すると見ている。

 今後の金融政策については、前回会合時と同様、「次回会合では今回の利上げ決定と同規模の調整を予想している」と追加利上げを示唆した。また、標準シナリオでの政策金利の見通しを21年は8.75%、22年は9.75%、23年は7%と予想している。

 次回の金融政策決定会合は12月7-8日に開かれる予定。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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