日経平均は272円安と大幅続落、もみ合い商状ながら下げ渋る格好に=28日前場

 28日前場の日経平均株価は、前日比272円62銭安の2万8825円62銭と大幅続落して取引を終了。きのう27日は下げ幅を縮小して取引を終えていたが、現地27日の米国株式市場で、NYダウが4日ぶりに反落した動きを受け、朝方から売りが先行。午前9時12分には、同405円18銭安の2万8693円06銭と安値を付けた。売り一巡後、再び下値を試す動きがみられたものの、安値を割り込むことはなく、もみ合い商状ながら、下げ渋る格好となった。為替市場では、ドル・円が1ドル=113円60銭台(27日は113円73-75銭)で、朝方の水準からは、やや円高方向にある。東証1部の出来高は6億8131万株、売買代金は1兆5959億円。騰落銘柄数は値上がり734銘柄、値下がり1330銘柄、変わらず115銘柄だった。

 市場では「指数寄与度の高いエムスリー<2413.T>や富士通<6702.T>などが、短期的なリバウンド狙いの買いで下げ幅を縮小したことで、指数の下げ幅縮小につながったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も安い。東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>などの電気ガス株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も軟調。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、28業種が下落、5業種が上昇した。

 個別では、大日住薬<4506.T>、日精線<5659.T>、東都水<8038.T>、大同特鋼<5471.T>、Wスコープ<6619.T>などが下落。半面、航空電子<6807.T>、フューチャー<4722.T>、メタウォーター<9551.T>、ホシデン<6804.T>、SBテクノ<4726.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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