日経平均は166円高と3日続伸、伸び悩み後の戻り限定、騰落銘柄数ほぼイーブン=15日後場

 15日後場の日経平均株価は前週末比166円83銭高の2万9776円80銭と3営業日続伸。朝方は、買い優勢で始まった。米長期金利の落ち着きなどを背景に12日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、前場の早い段階で2万9861円88銭(前週末比251円91銭高)まで上昇した。ただ、心理的なフシ目となる3万円大台を前に買いは続かず、一巡後は、戻り売りや利益確定売りに伸び悩んだ。昼休みの時間帯に中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が軟調に推移したこともあり、後場早々には2万9718円21銭(同108円24銭高)まで押し戻された。その後持ち直したが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は11億6341万株、売買代金は2兆6394億円。騰落銘柄数は値上がり1054銘柄、値下がり1029銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「米国株高に引っ張られ、日本株も上昇したが、日経平均は3万円に近づくと上値が重くなってくる。国内発の手掛かり材料に乏しく、買いが広がらない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>、日本郵政<6178.T>などのサービス株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が堅調。日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>、北越コーポ<3865.T>などのパルプ紙株や、SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株も高い。中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も引き締まった。ソフバンG<9984.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株や、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、太陽誘電<6976.T>、村田製<6981.T>などの電機株も買われた。クボタ<6326.T>、ダイフク<6383.T>などの機械株も値を上げた。

 半面、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株が軟調。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も売られ、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も値を下げた。

 個別では、ダブルスタン<3925.T>、エムアップH<3661.T>、ブレインP<3655.T>、スノーピーク<7816.T>、マイネット<3928.T>などがストップ高。半面、テモナ<3985.T>、プレサンス<3254.T>、ミルボン<4919.T>、LINK&M<2170.T>、エフオン<9514.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、15業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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