日経平均は747円安と大幅反落、新変異株懸念で1カ月ぶり安値水準、全33業種が下落=26日後場

 26日後場の日経平均株価は前日比747円66銭安の2万8751円62銭と大幅反落。10月25日(終値は2万8600円41銭)以来1カ月ぶりの安値水準となり、東証業種別株価指数は全33業種が値下がりした。南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株が検出されたとの報道が懸念要因となり、先物売りを交えて下げ幅を拡大した。時間外取引の米ダウ先物の一段安とともに香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとなり、後場序盤には2万8605円61銭(前日比893円67銭安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は13億290万株、売買代金は2兆9993億円。騰落銘柄数は値上がり152銘柄、値下がり1992銘柄、変わらず39銘柄。

 市場からは「新たな変異株の問題が広がれば厄介だが、とりあえず来週どう動くかがポイントになる。米国でのブラックフライデーやサイバーマンデーの商戦結果を受けて相場が復活できるかどうかが注目される」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株や、JR東海<9022.T>、JR西日本<9021.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も安い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株もさえず、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>、東邦鉛<5707.T>などの非鉄金属株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>、NTTデータ<9613.T>などの情報通信株や、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も売られた。信越化<4063.T>、三井化学<4183.T>、三菱ケミHD<4188.T>などの化学株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も値を下げた。

 個別では、タカショー<7590.T>、フロンティM<7038.T>、パーク24<4666.T>、オープンドア<3926.T>、HIS<9603.T>などの下げが目立った。半面、OKK<6205.T>、住友大阪<5232.T>、ギークス<7060.T>、ライドオンH<6082.T>、マーケットエンター<3135.T>などの上げが目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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