松屋R&D「受注好調で将来の成長期待大」=後藤秀隆社長に聞く

株式

2021/11/30 9:05

 松屋アールアンドディ(松屋R&D)<7317.T>は縫製工程を自動化する独自技術を生かし、縫製自動機の開発・製造・販売のほか、血圧計腕帯、カーシート、エアバッグなどの製造・販売も手掛ける。22年3月期の第2四半期累計(4-9月)決算は新型コロナの影響で苦戦したものの、受注は好調で、今後の回復期待は大きい。同社の現状と今後について後藤秀隆社長に聞いた。

 ――第2四半期累計の連結業績は売上高24億4600万円(前年同期比14.5%減)、営業利益8900万円(同71.6%減)でした。コロナの影響が大きかったですね。

 「当社の縫製自動機、縫製ラインのビジネスモデルは、顧客に自動機を購入してもらい、子会社の松屋ベトナムに設置し、子会社が製品を製造して顧客に納入するという縫製受託です。しかし、ベトナムで新型コロナの急拡大を受けた地域隔離措置などコロナ対策規制が発令され、需要は好調だったにもかかわらず、工場の稼働率が低下しました。そのため、納期に対応できるよう、残業代やエア便による運賃などが増加し、利益面を圧迫しました。しかし、既に最悪期は脱し、現在ではミャンマー工場も含め工場はフル操業体制になっており、通期業績予想の売上高71億8600万円(前期比1.1%減)、営業利益7億2400万円(同13.6%減)は変更しておりません」

 ――ベトナムの現状を教えてください。

 「ベトナム子会社では9月に従業員全員がワクチン接種を終えました。10月に従業員の移動制限も解除されたことから、全員が工場に出勤しています。ベトナムでは国としてワクチン接種も進んでいることから、今後、今回のように全面的な隔離措置が実施されることは考えにくく、今後はフル操業が続くでしょう。それに伴い、残業代やエア便による運賃も大きく減少する見通しです。その一方で、縫製用自動機、血圧計腕帯、カーシート、エアバッグなどの需要は増加が続いており、今後もベトナムなど海外生産への移管は進んでいくと思います。11月には縫製自動機事業の主力製品ある大型レーザー裁断機について、大手エアバッグメーカーから海外工場向けとして大口受注を獲得しました」

 ――新事業展開も積極的に展開しています。

 「メディカル・ヘルスケア事業として、医療用装置の開発、リハビリ用ロボット事業、最先端ウエアラブル機器、アンチウイルス分野(防護服、ガウン)の縫製自動機・縫製品に取り組んでいます。また、セーフティシステムとして、3D画像処理付き縫製ロボット、省力化ライン、ドローン用エアバッグの事業開発も進めています。中でも、リハビリ用ロボット事業はポーランドのグローバル医療機器メーカーEGZOTech(EGZO)社と日本総代理店契約を締結し、早期の事業展開を目指しています。脳こうそくのリハビリに対し従来のロボットスーツ以上の回復実績があり、有望視しています。また、縫製ロボットは世界初の製品として、来年4-5月にはプロトタイプが完成する見込みです。ドローン用エアバッグは国内の大手メーカーとともに開発に取り組んでおります」

 ――将来のビジョンはいかがですか。

 「当社の技術、自動機を利用すれば、同じものを製造しても、安く高品質にできるということの認知が広がり、受注は好調です。欧州など新規顧客開拓の余地も大きいと考えています。既存事業である縫製受託は現在ベトナムにおいて事業を拡大していますが、これをポーランド、ルーマニア、メキシコなどにも展開し、ベトナムと同規模への成長を目指します。コロナで当初計画よりは遅れ気味ですが、12月には欧州における販促活動を再開し、来年早々にはポーランドに拠点を開設する予定です。さらに、今後は新事業の開発、育成にも注力します。新事業は来期以降、徐々に拡大し、当社の将来の成長をけん引していくことになるでしょう。また、大手企業との業務提携やM&A(企業の合併・買収)も実施し、成長スピードを加速させてまいります」

提供:モーニングスター社

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