日経平均は61円安と続落、朝高後に下げ転換、米株先物安が重し=3日前場

 3日前場の日経平均株価は前日比61円03銭安の2万7692円34銭と続落。朝方は、2日の米国株高を受け、2万7841円05銭(前日比87円68銭高)と高く寄り付いたが、日本時間3日朝の時間外取引での米株価指数先物安もあって先物売りを交え、いったん下げに転じた。その後、プラス圏に持ち直す場面もあったが、米株先物の軟調推移が重しとなり、再度軟化し、一時2万7588円61銭(同164円76銭安)まで下落した。一巡後は押し目買いに下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて上値が重くなった。

 東証1部の出来高は5億9038万株、売買代金は1兆4292億円。騰落銘柄数は値上がり1797銘柄、値下がり334銘柄、変わらず52銘柄。

 業種別では、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株が軟調。任天堂<7974.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株も安く、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も売られた。ソフバンG<9984.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株や、塩野義薬<4507.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株も値を下げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。西武HD<9024.T>、東急<9005.T>、JR九州<9142.T>などの陸運株も高い。東レ<3402.T>、ユニチカ<3103.T>などの繊維製品株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も値を上げた。アサヒ<2502.T>、コカコーラ<2579.T>、味の素<2802.T>などの食料品株も引き締まった。第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も物色された。

 個別では、ラクーンHD<3031.T>がストップ安となり、ペプチドリーム<4587.T>、トリケミカル<4369.T>、コーエーテクモ<3635.T>、スノーピーク<7816.T>などの下げも目立った。半面、Gunosy<6047.T>がストップ高カイ気配となり、中京銀<8530.T>、テノHD<7037.T>、オープンドア<3926.T>、東京綱<5981.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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