<相場の読み筋>12月7日

2021/12/7 7:45

 6日の米国株式は、反発した。NYダウが前週末比646.95ドル高の3万5227.03ドル、ナスダック総合指数が同139.681ポイント高の1万5225.153ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億5403万株、ナスダック市場が67億1770万株だった。米政府のファウチ首席医療顧問は5日、新型コロナ変異株「オミクロン型」について、時期尚早としながらも「重症化の度合いは高くないもよう」との見方を示し、過度な警戒感が後退した。また、中国が6日、市中銀行から強制的に預かるお金の比率の「預金準備率」を15日から0.5%引き下げると発表。中小企業の資金繰りを支援し、同国経済を支える姿勢を示したことも材料視された。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>やボーイング<BA>、インテル<INTC>などが、値上がり率の上位に入っている。

 7日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。政府は6日、新型コロナ変異株「オミクロン型」について、イタリアに渡航歴のある日本人男性が感染していたことを確認したと発表。手がかり材料に乏しいなか、重症化リスクや感染度合いは不透明ながらも「オミクロン型」への警戒感から、積極的に買い進む動きは限られそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(6日終値は113円14-15銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円前後(同127円57-61銭)と、やや円安方向にある。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ソフバンG<9984.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所清算値比245円高の2万8095円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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