<米国株情報>英独禁当局、マイクロソフトのニュアンス買収めぐり予備調査開始か

株式

2021/12/14 10:28

 CMA(英公正取引庁)は、マイクロソフト<MSFT>によるニュアンス・コミュニケーションズ買収をめぐり、公正競争の観点から正式調査開始前の予備調査に入ったもようだ。英有力紙デイリー・テレグラフが12日、伝えた。CMAは今後、40日間の予備調査を経て正式調査に着手するか決める。

 ニュアンスは音声認識システムやAI技術開発の大手。マイクロソフトは4月にニュアンスを160億ドル(承継債務を含めると197億ドル)で買収することで合意した。マイクロソフトはクラウドサービスを使った独自の病院向けヘルスケアシステムを提供しているが、ニュアンスの音声認識システムをバンドル(事前インストール)することで、競合他社が市場から排除されるとの指摘があり、CMAがこの点をどう判断するかが焦点となる。

 一方、米国とオーストラリアの競争当局からは買収の承認を得ているほか、数日以内に欧州委員会からも承認される見通し。

 なお、CMAはマイクロソフトに対し、職場コミュニケーションツール「Teams(チームズ)」なども中小企業を市場から締め出している可能性があるとして予備調査を進めている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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