<相場の読み筋>12月23日

2021/12/23 7:45

 22日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比261.19ドル高の3万5753.89ドル、ナスダック総合指数が同180.805ポイント高の1万5521.892ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億1535万株、ナスダック市場が38億7999万株だった。米7-9月期GDP(国内総生産)確報値が年率換算で前期比2.3%増と、市場予想平均の同2.1%増を上回ったことを好感。また、FDA(米食品医薬品局)が同日、ファイザー<PFE>の新型コロナウイルス経口治療薬「パクスロビド」に緊急使用許可を出した。「オミクロン株」の世界的な感染拡大が警戒されるなか、リスク回避姿勢が後退した。NYダウ採用銘柄では、キャタピラー<CAT>やマイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>などが、値上がり率の上位に入っている。

 23日の東京株式は、続伸後も堅調な展開か。きのう22日に小幅ながら続伸した動きや、現地22日の欧米株式が上昇した流れを受け、買い優勢のスタートとなろう。ただ、欧米投資家のクリスマス休暇入りで、22日の東証1部の売買代金は1兆9894億円と、ほぼ5カ月ぶりに2兆円の大台を割り込んだ。市場エネルギーの縮小から、見送りムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の前半(22日は114円14-16銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同128円60-64銭)と円安方向に振れている。22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ソニーG<6758.T>、ホンダ<7267.T>などが、22日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比230円高の2万8670円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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