ベイシス・吉村公孝代表取締役社長に聞く=モバイル・IoT領域でインフラ構築と保守を展開

ニュース

無料

2021/12/28 8:40

 ベイシス(4068・M)はデジタル社会をインフラで支える「インフラテック」を掲げ、インフラ構築や運用・保守などを手掛ける。同社の事業の特長や最新の決算内容、今後の展望などを吉村公孝代表取締役社長に聞いた。

設置と運用・保守を展開 5G向けなど拡大

 ――ベイシスの主力事業について教えてください。

 「弊社の事業は『モバイルエンジニアリングサービス』と『IoTエンジニアリングサービス』を中心に構築されています。モバイル領域では携帯電話会社から依頼を受け、5GやWiFiなどのインフラ構築から、基地局の監視までを一括して請け負っています。一方、IoT(モノのインターネット)領域では電力会社やガス会社を顧客として、スマートメーターや無線通信の機器設置などを手掛け、こちらでも運用・保守を同時に展開しています」

 ――施工・設置工事のほか、運用・保守も手掛けていますが、モバイル・IoTも含め、具体的にどのような作業を行っているのでしょうか。

 「モバイルにおける設置工事は事業の一部にすぎず、主たる業務は工事終了後の運用・保守となります。各キャリアのネットワーク監視センターに弊社のエンジニアが常駐し、基地局の不具合の修正や、各機器におけるソフトのバージョンアップなどを担当しています。ドコモを除くすべてのキャリアから保守業務等を受託しており、ストック売上による長期の安定収益が見込まれる点が強みになります。一方、IoTではガス業界によるスマートメーター化が進み、施工・設置需要が急増しています。また、前年度までに設置工事が進んだ電力会社向けでは、一部の顧客企業でスマートメーターの初期不良が発生しているため、交換対応などのニーズが高まりました」

5Gの基地局設置工事が急成長

 ――今6月期の第1四半期業績は、売上高、各利益とも急拡大しました。

 「非連結売上高は前年同期比161%増の15.0億円、営業利益は同350%増の1.5億円に拡大しました。モバイルにおいて、キャリアによる5G関連投資が好調で、特に楽天による基地局需要が伸びています。通期計画は売上高59.4億円(前期比21.4%増)、営業利益は4.5億円(同16.1%増)を計画しており、期初予想を据え置きましたが、順調な進ちょくといえます」

 ――御社の強みについて解説してください。

 「設置工事においては、ITを駆使して現場作業を管理している点が特長となります。多重下請けのシステムを採っていないので、高い利益率を維持しつつ、全国規模での受託が可能です。また、保守・運用では専門性の高いエンジニアを抱えており、協力会社との強固なネットワークを保有しているため、参入障壁が高く、大きなライバル企業が少ない点は強みといえます」

 ――今後の展望について。また、注目すべき分野などがあれば教えてください。

 「モバイルでは、5G、ローカル5Gへの設備投資の機会をとらえ取引拡大を目指します。一方、IoTでは当面は施工・設置需要が継続することから、ここに注力しつつ、保守・運用への提案を徐々に強化していく方針です」

 「注目分野としては、IoTに関連する幅広い領域でビジネスチャンスが広がるとみています。監視カメラやビーコン、センサーなどを駆使し、例えば商業施設などの監視や、映像解析による顧客の行動調査、さらには監視カメラによる災害対策、ドアや空調設備のコントロールなど、現場との通信ネットワークの構築によるIoTを使った運用・分析で、事業の成長が見込まれます」

関連記事

マーケット情報

株式新聞オリジナルアプリ

株式関連ニュース・銘柄情報に特化した株式新聞のオリジナルアプリで、
いつでも最新の情報をチェックできる便利なアプリです。

  • Google Play
  • App Store
▲ページTOPへ