新興市場相場アンケート:注目株=第3位・霞ヶ関キャピ、サンアスタ
<霞ヶ関キャピ>物流施設開発事業がけん引
霞ヶ関キャピは不動産コンサルティング事業を中心に、太陽光発電などの自然エネルギー事業も手掛ける。アパート、ホテルなど収益不動産の開発に実績がある上、前8月期から物流の新ブランドを立ち上げ、業績は好調だ。
今期は連結売上高185億円(前期比29.4%増)、営業利益18億5000万円(同39.2%増)を見込んでいる。新型コロナウイルスの影響で引き続きホテル関連は厳しい状況が続くが、前期から注力する物流施設開発事業が大きく伸びる見通しだ。
現在、EC(=Eコマース、電子商取引)市場の拡大とともに、物流施設開発が活況を呈している。その中で、同社は中小型、冷凍冷蔵倉庫をメーンターゲットに、物流ブランド「LOGI FLAG」で物流施設開発を推進中。このトレンドは今後も継続する公算が大きく、同社はパートナー企業との合弁会社設立など協業施策を進め、より一層の事業拡大を図る構えだ。
<サンアスタ>2つのサービスラインで攻勢
一方、サンアスタは既存産業のデジタライゼーション(デジタルを活用した新たな事業創造)を「テクノロジーとクリエーティブの活用による事業共創」「新たな才能の発掘・育成」を中心に展開し、クリエーティブ&エンジニアリング、タレントプラットフォームの2サービスを手掛けている。
日本において企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化が加速している点が追い風。クリエーティブ&エンジニアリングサービスでは、同社は日本、ベトナムなど4カ国・6都市に開発拠点を持ち、顧客企業のDX化支援を推進している。中小工務店のクラウド対応、指輪型決済端末の開発など、新事業の創出からサービスの育成まで幅広いサポートを行う。
また、タレントプラットフォームサービスではIT人材の育成に注力。デジタルスキルに優れた人材のニーズは拡大しており、2022年以降の成長期待も大きい。
(写真:123RF)
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