株式新聞・相場アンケート(原油)=75~79ドル台が中心

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2021/12/30 17:30

 2022年の原油価格の予想は、1バレル=75~79ドル台のゾーンに最多の10票(有効回答の4分の1)が集まった。次いで70~74ドル台が9票となった。

 指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物の期近物は29日時点で1バレル=76.56ドル。市場関係者の多くは横ばいを見込んでいる。ただ、85ドル以上を見通す向きや、70ドル以下への下落を視野に入れる回答者も多かった。85ドル以上とした回答は4票(最高値は95ドル)あり、一方で65~69ドル台に5票、60~64ドル台に4票がそれぞれ投じられた。

 21年の原油相場はコロナ禍からの需要回復によって上昇基調が強まり、WTIの期近物は7年ぶりの高水準に当たる1バレル=86ドル台に乗せる場面もあった。天然ガスや石炭などの国際価格に波及してインフレをけん引した格好。その後は米国が主導する、消費国による石油戦略備蓄の放出決定を受け一服している。

 一方で、市況に大きな影響を与える産油国の中には供給を増やせないところも多く、産油量は目標に届かない状況だ。今後もOPEC(石油輸出国機構)や、同機構の非加盟国を加えたOPECプラスの動向が焦点となる。OPECプラス会合は目先、22年1月4日に予定されている。増産が継続されるかが注目される。

(写真:123RF)

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