<中原圭介の相場観>マザーズ銘柄、引き続き厳しく
2022年は米国株高を受けて、日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)がともに好スタートを切った。トヨタ自動車(7203)や関連株の強さが目立ち、グロース(成長)株からバリュー(割安)株への資金シフトが鮮明になってきたようだ。
日経平均はボックス相場維持か
しかし、21年からの見通しに変更はなく、日経平均は2万7000~3万1000円のボックス相場が継続する可能性が高いとみている。確かに日本株は米国株と比べて割安だが、海外投資家の岸田政権に対する評価は厳しくなりつつある。このため、海外投資家による先物主導の揺さぶりに動じず、ボックス圏の下方で買い、上方で売る姿勢を繰り返すスタンスが引き続き有効だと考える。
FRB(米連邦準備制度理事会)のテーパリング(量的金融緩和の縮小)が意識される環境で、高PERを正当化しにくくなる。そのため当欄では、これまでもマザーズ銘柄を極力避けるよう進言してきた。また、21年にはIPO(新規上場)件数が14年ぶりに100社を超えたが、中にはファンドの出口戦略や、オーナーが株を売りたいという動機が透けて見える、妥当性を疑いたくなる案件もあった。
市場再編も追い打ちに
4月には東証の市場再編が実施される。上位の「プライム市場」に区分されない銘柄は「スタンダード市場」か「グロース市場」に振り分けられる。そうなると、従来あった、「マザーズ銘柄だから」という投資家の新興系グロース株買いの動機は果たして維持されるだろうか?
むしろ、現マザーズ銘柄の割高さが改めて認識される一方で、現ジャスダック銘柄の割安さが際立つように思う。そういった意味では、ジャスダック銘柄で低PERのバリュー株が狙い目になると考えている。
(アセットベストパートナーズ 中原圭介)
(写真:123RF)
関連記事
-
メタバース、見本市CESで脚光
世界最大のエレクトロニクス見本市「CES2022」(米ラスベガス、8日まで)で、パナソニック(6752)が「メタバース(巨大仮想空間)」への本格参戦と専用ヘッドセットを発表した。他の企業も関連事業へ・・・…続き
-
アイリック、「保険クリニック」を積極出店
2022/1/5 17:30
アイリックコーポレーション(7325・M)は2021年3月5日に昨年来安値872円を付けて底打ち、その後は下値を切り上げる展開が続き、直近では1000円台の動きとなっている。今6月期以降の成長期待を・・・…続き
-
22年相場見通しアンケート注目テーマに迫る(1)半導体――高水準の設備投資続く
2022/1/5 17:30
株式新聞Webで実施した2022年相場見通しアンケート(21年12月30日掲載)で回答者が挙げた「注目テーマ」について、独自の有望銘柄をシリーズでピックアップする。第1弾は2位にランクインした半導体・・・…続き
速報ニュース
-
11分前
-
12分前
-
13分前
-
グッドS、ニッポン・アクティブなどのグループによる保有割合が上昇
14分前
-
15分前
-
<個別株動向>CNS、なとり、杉本商事、石塚硝、山洋電=25日後場
25分前
-
日経平均は831円安と急反落、プライム値下がり数は8割超え=25日後場
34分前
-
35分前
-
49分前
-
25日大引けの日経平均株価=831円60銭安の3万7628円48銭と4ぶり大幅反落
49分前