日経平均は844円安と3日ぶり大幅反落、値下がり銘柄数は2000超に=6日後場

 6日後場の日経平均株価は、前日比844円29銭安の2万8487円87銭と大幅に3日ぶり反落し、きょうの安値で取引を終了。800円を超える下げは、前年6月21日(953円15銭安)以来、約半年ぶり。現地5日の米国株安を受け朝方から売りが先行した。株価指数先物にややまとまった売りが出たことをきっかけに、下げ幅を拡大。手がかり材料難のなか、時間外取引で米株価指数先物が下落し、アジア市場でも、中国・上海総合指数や台湾・加権指数、香港・ハンセン指数などが下落したことも意識されたようだ。東証1部の出来高は12億1064万株、売買代金は3兆999億円。騰落銘柄数は値上がり138銘柄、値下がり2012銘柄、変わらず35銘柄だった。

 市場では「きょうの大幅下落で、年始の上昇分をきょう1日で帳消しにしたうえ、25日や75日の移動平均線を割り込んだことで、投資家心理の悪化が懸念される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株が下落。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も軟調。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も下げた。東証業種別指数は33業種のうち、31業種が下落、保険と鉄鋼の2業種が上昇した。

 個別では、ラクス<3923.T>、SHIFT<3697.T>、ダイセキS<1712.T>、SREHD<2980.T>、GMOPG<3769.T>などが下落。半面、ティアック<6803.T>、ミクニ<7247.T>、片倉<3001.T>(監理)、ヒマラヤ<7514.T>、FUJI<6134.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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