日経平均は9円安と小幅続落、持ち直すも買い限定、3連休前で米雇用統計を控え様子見=7日後場

 7日後場の日経平均株価は前日比9円31銭安の2万8478円56銭と小幅続落。朝方は、きのう大幅に下落した反動で自律反発狙いの買いが先行した。6日の米国株式は値を下げたものの、日本時間7日の時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、前場の早い段階で2万8813円09銭(前日比325円22銭高)まで上昇した。一巡後は先物主導で下げに転じ、前場終盤には2万8293円70銭(同194円17銭安)まで下落した。その後は次第に下げ渋り、大引け近くにかけて持ち直したが、買いは限定され、小安く引けた。3連休を前にして、日本時間7日夜には米雇用統計の発表を控え、様子見気分となった。

 東証1部の出来高は12億8905万株、売買代金は3兆128億円。騰落銘柄数は値上がり853銘柄、値下がり1218銘柄、変わらず114銘柄。

 業種別では、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が軟調。オムロン<6645.T>、キーエンス<6861.T>、日電産<6594.T>などの電機株も売られた。楽天グループ<4755.T>、サイバー<4751.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、ファストリテ<9983.T>、Jフロント<3086.T>、ZOZO<3092.T>などの小売株も安い。ガイシ<5333.T>、日電硝子<5214.T>などのガラス土石株もさえず、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も値を下げた。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、コンコルディ<7186.T>などの銀行株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も堅調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も引き締まり、T&DHD<8795.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株も買われた。

 個別では、ティアック<6803.T>、イーソル<4420.T>、マルマエ<6264.T>、ERIHD<6083.T>、アクセル<6730.T>などの下げが目立った。半面、ネクステージ<3186.T>、OKK<6205.T>、Wスコープ<6619.T>、クボテック<7709.T>、藤久HD<7135.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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