明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、上値抵抗線並び戻り売り警戒も

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2022/1/12 16:19

 あす13日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。現地12日発表の米21年12月消費者物価指数を受けた米国株式・金利動向が注目される。市場予想を上回る物価上昇であれば、早期の金融引き締めが意識され、調整に転じる可能性もある。一方、無難に消化すれば、戻り相場が続くことも想定される。

 12日の日経平均株価は4営業日ぶりに大幅反発し、2万8765円(前日比543円高)引けとなった。現地11日のパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の議会証言後に米長期金利が上昇一服となり、米国株式が上昇した流れを好感した。中国の21年12月生産者・消費者物価指数が市場予想を下回り、高インフレ懸念が後退するとともにアジア株高も後押しし、大引け近くには上げ幅が590円を超えた。チャート上では、この日に一時200日線(2万8798円)を上回ったが、上値には52週線(2万8855円)、13週線(2万8865円)、75日線(2万8892円)、さらには心理的なフシ目となる2万9000円など抵抗線が並んでおり、戻り売りが警戒されるところでもある。

提供:モーニングスター社

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