<相場の読み筋>1月14日

2022/1/14 7:45

 13日の米国株式は、NYダウが前日比176.70ドル安の3万6113.62ドルと3日ぶりに、ナスダック総合指数は同381.580ポイント安の1万4806.812ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億4092万株、ナスダック市場が42億7144万株だった。FRB(米連邦準備制度理事会)のブレイナード理事は13日の上院公聴会で、量的緩和政策の縮小が終了次第、「複数回の利上げが可能」との見方を示した。早期利上げへの警戒感が台頭し、ハイテク株を中心に売られる展開となった。21年12月の米PPI(生産者物価指数)は前年同月比9.7%上昇し、市場予想平均の同9.8%上昇を下回ったが、反応は限られた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフト<MSFT>やアマゾン・ドットコム<AMZN>、アップル<AAPL>などが下落し、同指数の重しとなった。

 14日の東京株式は続落後、もみ合いか。日経平均株価はきのう13日の弱い動きや、現地13日の米国株式が下落した影響などから、売り優勢スタートとなろう。米国市場で、ハイテク関連株の下落が目立ったことから、東京市場も同様の展開が見込まれ、市場では「当面、堅調な動きが続くバリュー(割安)株優位の展開が続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の前半(13日は114円40-42銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円台の後半(同131円15-19銭)と円高方向に振れている。13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ZHD<4689.T>、ソニーG<6758.T>などが、13日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、大阪取引所清算値比275円安の2万8275円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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