<新興国eye>前週のインド株、GDP見通し引き下げで利上げ観測後退し4週続伸=BRICs市況
2022/1/17 9:39
前週(10-14日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の14日終値は前日比0.02%安の6万1223.03、週間ベースでは7日終値比2.47%高となり、4週続伸した。
週明け10日の指数は買い優勢で始まり、13日まで5連騰した。
10日は、政府が前の週末に21年度(21年4月-22年3月)の国内GDP(国内総生産)見通しを9.2%増と、従来予想(9.5%増)をやや下方修正したが、20年度の成長率(7.3%増)を上回る見通しを維持。利上げ観測が後退する形となったことが相場を支援した。
11日は、国内主要9業種の21年7-9月期の雇用者数が強い結果となったことが好感された。
12日は、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が11日の上院公聴会で、米経済がコロナ感染急拡大や金融引き締めを克服できるとの楽観的な見方を示し、米株市場が上昇し、アジア市場も堅調となったことを好感し、インド市場でも買いが広がった。
13日は、21年12月第1週の輸出が前年比33%増と急増したことを受け、景気回復が加速するとの思惑で買い優勢となった。
週末14日は小反落。医薬品大手オーロビンド・ファーマがFDA(米食品医薬品局)から同社の医薬品有効成分(API)製造施設に対する警告書を受け取ったことが嫌気され、急落したほか、ITコンサルティング大手マインド・ツリーも四半期決算発表後の利益確定売りで急落し、指数の下げを主導した。ただ、インフォシスや住宅金融大手ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)など金融セクターが買われたため、下げは限定的となった。
今週(17-21日)のインド市場は、オミクロン株感染拡大や世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、原油価格の動向、インド国内の景気動向、主要企業ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表予定はない。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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