<一撃!裏銘柄>健康領域で浮上する割安・出遅れの低位株―アルテック

株式

2022/1/20 15:01

 割安・出遅れのアルテック<9972.T>を狙いたい。同社は印刷・包装分野など特殊産業機械の専門商社で、中国で飲料向け耐熱ペットボトルや無菌常温充填(じゅうてん)ペットボトル用プリフォームなどを製造。3Dプリンター(3次元印刷機)領域にも注力している。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で検収や納期に遅れが生じ、前11月期の連結営業利益は6億800万円(前々期比6.4%減)と伸び悩んだ。ただ、中国の4工場の操業が停止した影響は既に一巡しており、先行き不透明感は後退したとみる。

 直近は健康分野にも大きく踏み込んでいる。2019年に国内で初めて、野菜摂取状況のスクリーニング使用を目的とした皮膚カロテノイド量測定装置ベジメータを発売し、野菜摂取状況の「見える化」を実現した。同製品は、スーパーマーケットを中心に、自治体や健康経営企業、健康診断施設、医療機関、研究機関などで採用実績が広がり、昨秋に軽量版を追加投入。さらなる拡販に弾みを付ける。

 同社は環境関連銘柄としても存在感を発揮している。清涼飲料業界団体である一般社団法人・全国清涼飲料連合会が打ち出した、使用済みペットボトルを何度もペットボトルに循環させる、「ボトルtoボトル水平リサイクル」比率50%を30年までに達成する目標に賛同する。

 また、販売代理店契約を締結するイタリアCMC社製の自動包装システム「CartonWrap」を、物流センター向け次世代包装ソリューションとして投入した。同製品は、王子ホールディングス<3861.T>の連続段ボール「らくだん」と併用することで、梱包(こんぽう)作業を約70%省人化するなどの効果が実証されている。SGホールディングス<9143.T>の国内最大級の次世代型大型物流施設「Xフロンティア」にも導入された。

 株価は14日の決算発表後に値を消し、昨年来安値を更新している。週足のRSI(相対力指数)は1%台まで低下したほか、ストキャスティクスやサイコロジカルラインなどのオシレーター系指標は軒並み「売られ過ぎ」を示唆している。

提供:モーニングスター社

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