栗田工、「微生物燃料電池」を用いた排水処理の実現へ微生物発電セルのスケールアップに成功

株式

2022/1/20 16:08

 栗田工業<6370.T>は20日、排水中の有機物を電気エネルギーに変換することのできる微生物発電セルを開発し、「微生物燃料電池」としての実用化に向けたスケールアップに成功したと発表した。電力消費、CO2排出削減に貢献できる本電池を組み込んだ排水処理装置の実用化に向け、実排水での適用評価を開始する。

 同社は水処理分野の知見を基に開発を進め、本電池の構成に好適な材質の選定とそれらを組み合わせた装置形状や構造の最適化を図り、日清紡ホールディングス<3105.T>と共同で実用化に向けた微生物発電セルの実規模サイズへのスケールアップに成功した。実規模サイズでは他に例のない世界最高レベルの性能を達成し、数年以内でのCO2排出量実質ゼロの排水処理の実現を目指す。

 20日の終値は、栗田工が85円高の5020円、日清紡HDが4円高の935円。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ