日経平均は250円安と大幅反落、売り一巡後は終盤にかけ下げ渋る=21日後場

 21日後場の日経平均株価は前日比250円67銭安の2万7522円26銭と大幅反落。朝方は、20日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、広範囲に売りが先行した。円高・ドル安や時間外取引の米株価指数先物安も重しとなり、下げ幅を拡大し、一時2万7129円61銭(前日比643円32銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。後場は軟化し、再度2万7200円を割り込む場面があった。昼休みの時間帯に米株価指数先物が下げ基調を強め、アジア株安も重しとなった。ただ、その後は持ち直し、終盤にかけて押し目買いや買い戻しに下げ渋りの流れとなった。

 東証1部の出来高は12億3500万株、売買代金は2兆9873億円。騰落銘柄数は値上がり1170銘柄、値下がり920銘柄、変わらず94銘柄。

 市場からは「上値は買えないが、日経平均2万7000円台前半レベルでは値ごろ感から買いが入ってくる。もっとも、来週にFOMC(米連邦公開市場委員会)や主要企業の決算発表を控え、タイミング的には動きにくい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。トヨタ<7203.T>、三菱自<7211.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も軟調。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も売られた。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安く、SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株も値を下げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。JR西日本<9021.T>、西武HD<9024.T>、京成<9009.T>などの陸運株も高い。東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>、レノバ<9519.T>などの電気ガス株も買われ、山崎パン<2212.T>、キッコーマン<2801.T>などの食料品株も値を上げた。ブリヂス<5108.T>などゴム製品株も堅調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も引き締まった。

 個別では、大幸薬品<4574.T>がストップ安となり、ローツェ<6323.T>、Sサイエンス<5721.T>、ミツウロコH<8131.T>、ミクニ<7247.T>などの下げも目立った。半面、巴川紙<3878.T>、ネットプロテ<7383.T>、リソー教育<4714.T>、沢藤電機<6901.T>、ダントーHD<5337.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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