<新興国eye>前週のインド株、海外株安や米金利高を嫌気し5週ぶり反落=BRICs市況
2022/1/24 9:23
前週(17-21日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の21日終値は前日比0.72%安の5万9037.18、週間ベースでは14日終値比3.57%安となり、5週ぶりに反落した。
週明け17日の指数は小反発して始まった。政府が22年度予算の算定基礎となる、経済成長率の見通しを13-14%増に設定したことや、インド準備銀行(RBI)が景気支援策として、企業の社債発行などを支援する計画を示したことが好感された。
18日は反落し、週末21日まで4営業日続落した。
18日は、海外市場の下落を背景に、国外機関投資家らがインド市場から資金を引き揚げる動きが強まった。
19日は、米長期金利が1.9%と、19年12月以来2年ぶりの高水準に急伸し、米金利高懸念が強まったことを受け、インド市場からの資金流出が一段と広がった。インドは原油輸入依存度が高いため、原油先物価格の上昇も売り材料になった。
20日は、米金利高や外国人投資家の売り越し継続で指数の下げが加速した。
21日は、世界的な軟地合いで、インド市場でも売りが続いた。個別銘柄では、IPO(新規株式公開)を実施したインド料理宅配大手ゾマトが初取引で公開価格を下回ったほか、API(医薬品有効成分)大手スプリヤ・ライフサイエンスも四半期決算がさえず、急落し、指数の下げを主導した。
今週(24-28日)のインド市場は、オミクロン株感染拡大や世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、原油価格の動向、インド国内の景気動向、主要企業ニュース、さらには25-26日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)も注目される。主な経済指標の発表予定はない。26日は「共和国記念日」の祝日で休場となる。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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