(再送)日経平均は690円安と大幅に3日続落、値下がり銘柄数は1900超に=27日前場

 27日前場の日経平均株価は、前日比690円00銭安の2万6321円33銭と大幅に3日続落して取引を終了。午前11時13分には、同705円82銭安の2万6305円51銭を付ける場面がみられた。取引時間中に2万6500円を割り込むのは20年12月22日以来、1年1カ月ぶり。朝方は買い先行スタートとなったものの、戻り待ちの売りが出て下げ転換。時間外取引で米株価指数が下げに転じたこともあり、売り圧力が強まった。買い物が少ないなか、損失覚悟の売りが出て下げ幅を拡大し、その下げが売りを呼ぶ格好となる、負のスパイラル状態に陥ってしまったもよう。為替市場では、ドル・円が1ドル=114円60銭前後(26日は113円97-99銭)で、足元では小動き。東証1部の出来高は6億8453万株、売買代金は1兆7765億円。騰落銘柄数は値上がり147銘柄、値下がり1975銘柄、変わらず62銘柄だった。

 市場では、「大幅に下落した後だけに、急速な戻りをみせることも想定されるが、しばらくは、落ち着きどころを探る展開となりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株が下落。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も安い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も軟調。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、31業種が下落、鉱業、保険の2業種が上昇した。

 個別では、グレイス<6541.T>(監理)、サイバー<4751.T>、ネットプロテ<7383.T>、ラクス<3923.T>、Sansan<4443.T>などが下落。半面、クロスキャット<2307.T>、東洋機械<6210.T>、信越ポリ<7970.T>、キヤノンMJ<8060.T>、石川製<6208.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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