<米国株情報>SEC、空売り規制ルール変更へ

株式

2022/3/1 10:26

 SEC(米証券取引委員会)は2月25日、投機買いの温床となっている空売り(信用売り)残高の報告義務を強化するため、空売りなどに関するルール変更を行う方針を明らかにした。

 21年1月、ゲーム機器・ソフト販売大手ゲームストップ<GME>などの「ミーム銘柄」がショートスクイーズ(踏み上げ)により暴騰したため、空売りに絡んだ常軌を逸した株価の急変動を阻止するのが狙い。

 新ルール案では、資産運用会社は取引終了時点で1000万ドル超の空売り残高があるか、または、時価総額の2.5%超を占めるすべての銘柄について、空売り発生月の14日後以内に空売り残高をSECに報告しなければならない。新ルール案は60日間のパブリックコメント(意見公募)手続きを経て実施される予定。

 ショートスクイーズだけにとどまらず、大量の売りポジションを解消するためのショートカバーの注文を通じて、空売りを仕掛けるショート・セラーも監視する。資産運用会社は個別銘柄のショートポジションの総額を報告する義務があるため、複数の証券会社の同じ銘柄のロングポジション残高を相殺することにより、空売り残高が減少していないという判断を可能にする狙いがある。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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