日経平均は415円高と大幅に6日続伸、2万7000円回復、シカゴ先物高を受け買い先行=22日前場

 22日前場の日経平均株価は前週末比415円45銭高の2万7242円88銭と大幅に6営業日続伸。取引時間中での2万7000円回復は1日以来、3週間ぶり。21日の米国株式は反落したものの、同日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値が、前週末18日の大阪取引所清算値比330円高の2万7060円だったことを受け、買いが先行した。円安進行も支えとなり、上げ幅を拡大し、一時2万7284円47銭(前週末比457円04銭高)まで上昇した。その後は一服商状ながら高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は7億6443万株、売買代金は1兆7608億円。騰落銘柄数は値上がり1049銘柄、値下がり1047銘柄、変わらず83銘柄。

 市場からは「とにかく強い。円安や、まん延防止等重点措置の解除など支えはあるが、それだけでは説明できない。買い戻しも終わった感じで、個人投資の押し目買いとも思えず、特定のファンドが買いに来ているのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も高い。三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>、住友商<8053.T>などの卸売株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も堅調。三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も買われた。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、三菱重工<7011.T>などの機械株も値を上げた。

 半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、郵船<9101.T>、飯野海<9119.T>などの海運株がさえない。LIXIL<5938.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株も軟調。

 個別では、アグレ都市<3467.T>、プロレドP<7034.T>、洋エンジ<6330.T>、アダストリア<2685.T>、東洋建<1890.T>などの上げが目立った。半面、ギフティ<4449.T>、オイラ大地<3182.T>、IDOM<7599.T>、QBネットH<6571.T>、ネクステージ<3186.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ