日経平均は816円高と大幅に7日続伸、2カ月ぶり2万8000円回復、終盤にかけ一段高=23日後場

 23日後場の日経平均株価は前日比816円05銭高の2万8040円16銭と大幅に7営業日続伸。2万8000円回復は1月18日以来約2カ月ぶり。朝方は、22日の欧米株高を受け、買い優勢で始まった。円安進行も支えとなり、上げ幅拡大の流れが続き、後場終盤には2万8056円20銭(前日比832円09銭高)まで上伸した。その後は、一服商状ながら高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は14億1473万株、売買代金は3兆4288億円。騰落銘柄数は値上がり1940銘柄、値下がり206銘柄、変わらず35銘柄。

 市場からは「結構戻しているが、海外のロングオンリー・ファンドは積極的に動いておらず、短期筋の買い戻しが主体とみられる。戻りのスピードが速く、ロングオンリーは様子見だ」(外資系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、島津製<7701.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株が上昇。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>、三菱重工<7011.T>などの機械株も高い。第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>、協和キリン<4151.T>などの医薬品株も堅調。任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株や、エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>、OLC<4661.T>などのサービス株も値を上げた。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も買われた。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が下落。

 個別では、マネックスG<8698.T>がストップ高配分となり、リニカル<2183.T>、アゴーラHG<9704.T>、東洋建設<1890.T>(監理)、フィールズ<2767.T>などの上げも目立った。半面、Jパワー<9513.T>、NRI<4307.T>、住石HD<1514.T>、アグロカネシ<4955.T>、愛知鋼<5482.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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