日経平均は312円安と8日ぶり大幅反落、値下がり銘柄数は1800超に=24日前場

 24日前場の日経平均株価は、前日比312円40銭安の2万7727円76銭と8日ぶりに大幅反落して取引を終えた。きのう23日まで7連騰となっていた反動や、米国株安などで、朝方から売りが先行。午前9時32分には、同415円54銭安の2万7624円62銭と、前場の安値を付けた。売り一巡後は、株価指数先物にややまとまった買いが入り下げ渋る場面もみられたが、総じて軟調に推移した。為替市場では、ドル・円が1ドル=121円10銭台(23日は121円06-07銭)で、足元ではもみ合い。東証1部の出来高は5億7866万株、売買代金は1兆4938億円。騰落銘柄数は値上がり301銘柄、値下がり1826銘柄、変わらず53銘柄だった。

 市場では「きのう23日に日経平均株価は心理的なフシ目の2万8000円を回復。昨年末から年初にかけてもみ合った水準でもあることから、戻り待ちの売りが出やすく、もみ合い商状が続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株が下落。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も安い。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も下げている。東証業種別指数は33業種のうち、29業種が下落、4業種が上昇した。

 個別では、日道路<1884.T>、川崎汽<9107.T>、乾汽船<9308.T>、マネックスG<8698.T>、ユナイテド海<9110.T>などが下落。半面、Sサイエンス<5721.T>、ファイズHD<9325.T>、BEENOS<3328.T>、大平金<5541.T>、トリケミカル<4369.T>などは上昇している。

提供:モーニングスター社

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