日経平均は70円高と8日続伸し高値引け、米株価指数先物が上げ幅拡大が支え=24日後場

 24日後場の日経平均株価は、前日比70円23銭高の2万8110円39銭と8日続伸し、きょうの高値で取引を終えた。朝方は7日続伸していた反動や、現地23日の米国株安から売りが先行。一時、400円を超える下げをみせる場面もあった。後場は、前場の下げ渋る動きを受け買い優勢で取引を開始。その後、底堅く推移するなか、時間外取引の米株価指数先物が上げ幅を拡大したことを支えに、下げ幅を徐々に縮小し、取引終了間際に上げ転換した。為替市場では、午後に入りこう着商状だったドル・円が、午後2時30分過ぎに円安方向に振れたことも意識されたもよう。東証1部の出来高は12億4210万株で、売買代金は3兆1574億円。騰落銘柄数は値上がり1097銘柄、値下がり977銘柄、変わらず107銘柄だった。

 市場では「買い戻しが中心とみられるが、今後の上昇には、売買代金の増加度合いがポイントとなりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株や、浜ゴム<5101.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株も高い。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も上げた。東証業種別指数は全33業種のうち、15業種が上昇、18業種が下落した。

 個別では、Sサイエンス<5721.T>、ファイズHD<9325.T>、大平金<5541.T>、トリケミカル<4369.T>、フィールズ<2767.T>などが上昇。半面、日道路<1884.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、乾汽船<9308.T>などは下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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