日経平均は39円高と9日続伸、19年9月の10連騰に次ぐ連続上昇、騰落銘柄数ほぼイーブン=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前日比39円45銭高の2万8149円84銭と9営業日続伸。9連騰は19年9月3-17日の10連騰に次ぐ連続上昇となる。朝方は、買いが先行した。NY原油先物安や堅調な米経済指標を背景に24日の米国株式が上昇した流れを受け、2万8338円81銭(前日比228円42銭高)と高く寄り付いた。ただ、きのうまでの8連騰で利益確定売りも出やすく、いったん下げに転じた。その後、この日の高値水準に接近する場面もあったが、再び利益確定売りに押され、後場の早い段階で2万7946円79銭(同163円60銭安)まで下落した。売り一巡後は、根強い買いに持ち直し、引けにかけて小高い水準で推移した。なお、騰落銘柄数は各1000台でほぼイーブンだった。

 東証1部の出来高は11億8685万株、売買代金は3兆581億円。騰落銘柄数は値上がり1007銘柄、値下がり1068銘柄、変わらず106銘柄。

 市場からは「利益確定売りが出やすい一方で配当再投資をにらんだ買い需要など需給面で綱引き状態だ。ニュースで振らされる場面もあろうが、押し目買いの戻り売りが基本であり、トレンドが出にくいとみられる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が堅調。日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も引き締まった。塩野義薬<4507.T>、第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株も買われた。三菱マテリアル<5711.T>、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株も値を上げた。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、伊藤忠<8001.T>、三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も物色された。

 半面、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が軟調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も安い。KDDI<9433.T>、ソフバンG<9984.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株や、オリックス<8591.T>、みずほリース<8425.T>などのその他金融株も売られた。三井住友<8316.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、日本郵政<6178.T>などのサービス株も値を下げた。

 個別では、ダイジヱット<6138.T>、大豊建設<1822.T>がストップ高となり、ミクニ<7247.T>、ホクシン<7897.T>、Gunosy<6047.T>などの上げも目立った。半面、Sサイエンス<5721.T>、ファーマF<2929.T>、Vキューブ<3681.T>、アドバネクス<5998.T>、ファンコミ<2461.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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