日経平均は225円安と大幅反落、円高重しで売り圧力、一巡後は下げ渋る=30日後場
30日後場の日経平均株価は前日比225円17銭安の2万8027円25銭と大幅反落。ロシアとウクライナの停戦交渉の進展期待から、29日の欧米株式は上昇したが、3月末配当の権利落ちの影響(マイナス240円程度)で小安く始まった。すかさず小幅高に転じる場面もあったが、買いは続かず、株価指数先物売りを交えて軟化。円高・ドル安歩調が重しとなり、売り圧力が続き、後場中盤には2万7736円27銭(前日比516円15円安)まで下落した。その後は持ち直し、引けにかけて下げ渋りの流れとなった。
東証1部の出来高は14億442万株、売買代金は3兆4315億円。騰落銘柄数は値上がり715銘柄、値下がり1399銘柄、変わらず55銘柄。
業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、乾汽船<9308.T>、ユナイテド海<9110.T>などの海運株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株の安い。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。任天堂<7974.T>、タカラトミー<7867.T>などのその他製品株も値を下げた。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も売られた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株もさえない。
半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が堅調。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も引き締まった。
個別では、明和産<8103.T>、浅沼組<1852.T>、富士興<5009.T>、アサックス<8772.T>、MUTOHH<7999.T>などの下げが目立った。半面、ピアラ<7044.T>がストップ高となり、東京機<6335.T>、テモナ<3985.T>、メドピア<6095.T>、Gunosy<6047.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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