日経平均は203円安と大幅に3日続落、米国株安を受け売り先行、一時2万7500円割れ=1日前場

 4月1日前場の日経平均株価は前日比203円16銭安の2万7618円27銭と大幅に3日続落。一時は心理的なフシ目となる2万7500円を割り込む場面もあった。朝方は、3月31日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、売りが先行した。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場の早い段階で2万7399円48銭(前日比421円95銭安)まで下落した。名実ともに新年度入りとなり、国内機関投資家の益出し売りが出やすいとの見方もあった。一巡後は下げ渋り、一時2万7673円82銭(同147円61銭安)まで引き戻したが、その後は売買が交錯し、もみ合い商状となった。

 東証1部の出来高は5億7316万株、売買代金は1兆4242億円。騰落銘柄数は値上がり836銘柄、値下がり1227銘柄、変わらず108銘柄。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が下落。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株もさえず、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株も軟調。NXHD<9147.T>、JR西日本<9021.T>、近鉄GHD<9041.T>などの陸運株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も売られた。

 半面、任天堂<7974.T>などのその他製品株が堅調。オリックス<8591.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株や、三菱UFJ<8306.T>、新生銀<8303.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株も買われた。コナミHD<9766.T>、ネクソン<3659.T>、スクエニHD<9684.T>などの情報通信株も高い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も引き締まり、三井不<8801.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も値を上げた。

 個別では、フエルト<3512.T>、OKK<6205.T>、ピアラ<7044.T>、ゲンキードラ<9267.T>、メディアドゥ<3678.T>などの下げが目立った。半面、LinkU<4446.T>がストップ高カイ気配となり、スターマイカ<2975.T>がストップ高。オリジン<6513.T>も一時ストップ高となり、JDI<6740.T>、MSOL<7033.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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