日経平均は155円安と3日続落、下げ幅縮小後はもみ合い続く、米雇用統計控え様子見=1日後場

 4月1日後場の日経平均株価は前日比155円45銭安の2万7665円98銭と3日続落。朝方は、3月31日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、売りが先行した。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場の早い段階で2万7399円48銭(前日比421円95銭安)まで下落した。名実ともに新年度入りとなり、国内機関投資家の益出し売りが出やすいとの見方もあった。一巡後はいったん下げ幅を縮小した。時間外取引で米株価指数先物が高く、円安・ドル高も支えとなり、後場早々には2万7738円31銭(前日比83円12銭安)まで引き戻した。ただ、その後は動意が薄れ、引けにかけて2万7700円近辺でもみ合いが続いた。日本時間今晩に米3月雇用統計の発表を控え、様子見気分に傾いた。

 東証1部の出来高は11億9029万株、売買代金は2兆8935億円。騰落銘柄数は値上がり1080銘柄、値下がり1002銘柄、変わらず94銘柄。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が下落。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株もさえず、SUMCO<3436.T>、リンナイ<5947.T>などの金属製品株も軟調。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株や、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も売られた。

 半面、任天堂<7974.T>、タカラス<7981.T>などのその他製品株が堅調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、NTT<9432.T>、ソフトバンク<9434.T>、スクエニHD<9684.T>などの情報通信株も高い。マルハニチロ<1333.T>、ホクト<1379.T>などの水産農林株も引き締まった。三菱UFJ<8306.T>、新生銀<8303.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株や、三井不<8801.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も買われた。

 個別では、OKK<6205.T>、フエルト<3512.T>、ERIHD<6083.T>、ゲンキードラ<9267.T>、日電波<6779.T>などの下げが目立った。半面、スターマイカ<2975.T>、LinkU<4446.T>がストップとなり、オリジン<6513.T>も一時ストップ高。JDI<6740.T>、シンプレHD<4373.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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