(再送)日経平均は39円安と4日続落、朝高後に下げ転換、半導体関連株安など重し=4日前場

 4日前場の日経平均株価は前週末比39円21銭安の2万7626円77銭と4営業日続落。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式が上昇した流れを受け、寄り付き直後に2万7754円24銭(前週末比88円26銭高)まで値を上げた。ただ、買いは続かず、下げに転じ、一時2万7578円81銭(同87円17銭安)まで軟化した。半導体関連株などの下げが重しとなり、中国での新型コロナウイルスの感染拡大も警戒された。その後持ち直したが、戻りは限定され、前引けにかけて小安い水準で推移した。

 東証プライムの出来高は4億7202万株、売買代金は1兆506億円。騰落銘柄数は値上がり1082銘柄、値下がり699銘柄、変わらず58銘柄。

 市場からは「ヤル気がないようだ。半導体株安が指数の足を引っ張っている。ヘッジファンドは東証の市場区分変更でシステム運用上のこともあり、様子見か。いずれにしろ、決算を見極めてからということになる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>、イオンFS<8570.T>などのその他金融株が軟調。NXHD<9147.T>、東急<9005.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も売られた。住友倉<9303.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株や、三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も値を下げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が高く、アステラス薬<4503.T>、塩野義薬<4507.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も上昇。INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株も引き締まり、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も値を上げた。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も堅調。

 個別では、LinkU<4446.T>、マルマエ<6264.T>、BEENOS<3328.T>、ピアラ<7044.T>、クロスキャット<2307.T>などの下げが目立った。半面、JDI<6740.T>、JTEC<3446.T>、MSOL<7033.T>、サイバーL<3683.T>、チャームケア<6062.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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