安川電、今期営業益は市場予想上ブレへ――中国向け受注好転
FA(ファクトリー・オートメーション=工場自動化)機器大手の安川電機(6506)が8日午後4時に発表した前2月期決算は、連結営業利益が529億円(前々期比95%増)となった。会社計画(580億円)を下回るものの、今期の見通しは720億円と市場予想(660億円)に対し強気な内容。また、前期第4四半期(昨年11月~今年2月)の中国向け受注高は前四半期比で増加に転じた。
第4四半期の営業利益は129億円(前年同期比81%増)で、前四半期(131億円)の水準に届かなかった。豊富な受注残を抱えていたものの、生産面で半導体不足の影響を受けたみられる。売上高は1217億円(前年同期比11%増)で、コンセンサスよりおよそ50億円少ない。
ただ、ロボットやサーボモーターの需要は引き続き強く、第4四半期の受注高は1529億円(前年同期比32%増)と前四半期(1430億円)に対して拡大している。うち中国向けが11%増加し、3四半期ぶりにプラスに転じた。部門別(連結ベース)ではモーションコントロールが1%減、ロボットが25%増となった。
今期はサプライチェーン改革により、安定的な部品調達を目指す。また、内製化の拡大や前期に実施したコスト構造改革により、営業利益率は13.7%(前期は11.0%)に改善する見通し。年間配当は64円(前期は52円)に上積みし、配当性向31.9%を予想する。
今期計画の為替前提は1ドル=120円、1ユーロ=133円、1人民元=19.00円(前期実績は各111.5円、130.4円、17.33円)。前期比の営業増益幅に占める円安要因を75億円と試算するが、これを除いた売上増によっても90億円弱の押し上げを見込む。
(写真:123RF)
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