日経平均は420円高と3日ぶり大幅反発、時間外の米株先物高が支え、きのう大幅続落の反動も=13日前場

 13日前場の日経平均株価は前日比420円07銭高の2万6755円05銭と3日ぶりに大幅反発。朝方は、買いが先行した。12日の米国株式は値を下げたが、日本時間13日の時間外取引では米株価指数先物が高く、支えとなった。きのう大幅続落した反動もあり、先物買いを交えて上げ幅を拡大し、前引け間際には2万6764円99銭(前日比430円01銭高)まで上昇した。なかで、グロース(成長)株中心に堅調に推移した。

 東証プライムの出来高は5億5956万株、売買代金は1兆3467億円。騰落銘柄数は値上がり1310銘柄、値下がり459銘柄、変わらず70銘柄。

 市場からは「米CPI(消費者物価指数)というイベントを通過したことで、いったん押し目買いや買い戻しの動きが出た。ここからは、上げ下げを繰り返し、落ち着きどころを探る展開か。3月戻り高値からかなり下落したことで反発期待はあるが、ゴールデンウイーク中には、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えており、警戒感はまだある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も堅調。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファナック<6954.T>などの電機株も買われた。ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、三菱重工<7011.T>などの機械株も値を上げた。

 半面、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。三菱UFJ<8306.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>、千葉銀行<8331.T>などの銀行株や、第一生命HD<8750.T>、T&DHD<8795.T>などの保険株も売られた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。オリックス<8591.T>、イオンFS<8570.T>などのその他金融株も軟調。

 個別では、HIOKI<6866.T>がストップ高となり、Eガディアン<6050.T>、Sansan<4443.T>、マネーフォワード<3994.T>、ローソン<2651.T>などの上げも目立った。半面、塩野義薬<4507.T>、イズミ<8273.T>、竹内製作<6432.T>、アークランド<9842.T>、Gunosy<6047.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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