<新興国eye>前週のインド株、海外株安や景気見通しの下方修正で3週ぶり反落=BRICs市況

新興国

2022/4/18 9:57

 前週(11-13日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の13日終値は前日比0.41%安の5万8338.93、週間ベースでは8日終値比1.86%安と、3週ぶりに反落した。14日は「ジャイナ教マハビラ生誕日」の祝日で、週末15日は「聖金曜日」の祝日でいずれも休場。

 週明け11日は反落し、13日まで3営業日続落した。

 11日は、海外株安となったことを受け、インド市場でも売りが強まった。インド準備銀行(中銀)が22年度GDP伸び率見通しを従来予想の7.8%増から7.2%増に下方修正したことや、インフレ加速阻止を目指した世界的な金融引き締めでインドの長期債利回りが上昇し、インド経済に悪影響が及ぶとの懸念が広がった。

 12日は、欧州やアジアの株式市場が軟調となったことや、米国の3月CPI(消費者物価指数)統計発表を控えて慎重な取引となる中、銀行セクターが下げを主導した。

 13日は、引き続き、銀行セクターが売られた。住宅金融大手ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)とHDFC銀行、コタク銀行に加え、スズキ<7269.T>のインド法人マルチ・スズキ・インド、タタ・モーターズなど自動車セクターも売られた。

 今週(18-22日)のインド市場はウクライナ戦争と西側の対ロ経済制裁、原油価格の動向、世界経済、特に米・中・欧の景気動向や金融政策、米中関係、インド国内の景気動向、主要企業ニュースが注目される。主な経済指標の発表予定はない。

<関連銘柄>

上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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