<新興国eye>前週のブラジル株、金融引き締め懸念や公務員給与引き上げ問題で続落=BRICs市況

新興国

2022/4/18 10:18

 前週(11-14日)のブラジル株式市場は14日のボベスパ指数が前日比0.51%安の11万6181.61、週間ベースでは8日終値比1.81%安と続落した。

 週明け11日は続落し、翌12日まで3営業日続落。13日は反発したが、14日は再び反落した。

 11日は、海外株安が嫌気されたほか、前週末発表された3月のインフレ率が前年比11.3%上昇と、19年2カ月ぶりの高い伸びに加速したことを受け、一段の金融引き締めが進むとの懸念から売りが優勢となった。

 12日は、米3月CPI(消費者物価指数)が発表され、インフレ加速が確認されたことを受けてFRB(米連邦準備制度理事会)の0.50ポイントの大幅利上げ観測が強まり、売りが優勢となった。

 13日は、2月小売売上高が前月比1.1%増と、2カ月連続で増加したことや、米株市場が堅調となったことが好感され、買い戻しが広がった。

 14日は、米長期金利の上昇を嫌気し、売りが強まった。また、連邦政府の職員給与の5%引き上げ(7月実施予定)により、約65億レアルの資金調達が新たな問題として浮上したことも売りを強めた。政府の当初予算では公務員給与の引き上げ財源は17億レアルとなっている。

 週末15日は「聖金曜日」の祝日で休場となった。

 今週(18-22日)の株式市場は、ウクライナ情勢や西側諸国による対ロ追加経済制裁、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、国内の政治動向、財政規律問題などが注目される。主な経済指標の発表予定はない。21日は「チラデンテス記念日」のため、休場となる。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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