日経平均は329円高と大幅に3日続伸、時間外取引の米株価指数が上昇後も堅調で支えに=21日前場

 21日前場の日経平均株価は、前日比329円39銭高の2万7547円24銭と大幅に3日続伸して取引を終えた。午前11時10分には、同353円27銭高の2万7571円12銭を付ける場面があった。朝方からきのうの強い動きが継続。時間外取引で米株価指数先物が上昇。その後も堅調に推移したことを支えにジリ高基調が続いた。取引時間中に、2万7500円台となるのは、6日以来、約2週間ぶり。為替市場では、ドル・円が1ドル=128円30銭台(20日は128円65-67銭)で、足元ではもみ合い。東証プライムの出来高は4億7949万株、売買代金は1兆2059億円。騰落銘柄数は値上がり1106銘柄、値下がり642銘柄、変わらず89銘柄だった。

 市場では、「半導体製造装置を手がけるオランダのASMLの22年1-3月の決算が好調だったことで、半導体関連銘柄に物色の矛先が向かい、日経平均株価を押し上げた。ただ、ここから上の水準は、前回もみ合ったゾーンの下限にあたり、戻り待ちの売りが警戒される」(中堅証券)との慎重な声が聞かれた。

 業種別では、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が上昇。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も高い。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も堅調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も上げている。東証業種別指数は33業種のうち、24業種が上昇、9業種が下落した。

 個別では、マイネット<3928.T>、リズム<7769.T>、フジクラ<5803.T>、日電子<6951.T>、東光高岳<6617.T>などが上昇。半面、BEENOS<3328.T>、グリー<3632.T>、セラク<6199.T>、ネットプロテ<7383.T>、ソースネクス<4344.T>などは下落した。

提供:モーニングスター社

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